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2018年7月糖尿病教室
【医師より】
今回は認知症についてお話しました。認知症には脳が萎縮するアルツハイマー病などの変性疾患と血管が詰まる脳血管性認知症があります。認知機能障害の進行は時間と共に徐々に進行し、時間や場所、人物が分からなくなる見当識障害が出現します。高齢の糖尿病患者はそうでない高齢者より認知症のリスクが高いといわれています。低血糖を頻回に起こすことは脳内への血糖が不足し、認知症の発症に影響しますので特に高齢者の血糖のコントロールは低血糖にも注意が必要です。
【看護師より】
今回は暑い日の運動療法についてお話しました。食後の運動が血糖の上昇を抑え効果的です。この時期屋外での運動は熱中症のリスクが高く危険ですので、屋内でできる運動を提案しました。スタッフ手作りのオリジナル棒をお一人一本お渡ししました。棒を使って楽しく音楽に合わせて全身を伸ばす体操や足腰強化の体操を全員で行いました。自宅でも棒体操が継続できるように写真付き資料を配布したので、ご自宅でも運動を継続してください。
【栄養士より】
暑い日が続きますが、水分補給はできていますか。7月の糖尿病教室では「飲み物」についてお話ししました。甘い飲み物には「砂糖の仲間」が入っており、ペットボトルのラベルを見ながら、砂糖の仲間を確認していきました。皆さんペットボトルのラベルを見る機会が少なかったようで、真剣にラベルを見られていました。「レモン味の炭酸水には、砂糖の仲間は入っていないんだ!」との声もあがりました。また、飲み物のエネルギーを水の入ったペットボトルを使って簡単なマジックをして色分けを行いました。普段、店舗で見かける飲み物も真剣に見ることで、「砂糖を含んでいるな」「エネルギーが高いな」「これなら飲んでも安心だな」との声があがっていました。飲み物を飲む際はラベルを確認し、暑い夏を乗り切ってください。