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2016年3月糖尿病教室
厳しい寒さも次第に和らぎ、もうすぐ暖かい春がやってきます。満開の桜が待ち遠しいですね。3月の糖尿病教室では、医師より「糖尿病と運動」についてから、看護師より「運動療法」について、管理栄養士より「果物と牛乳」についてお話しました。
【医師より】
今回は糖尿病と運動についてお話しました。食事血糖値の関係について説明しました。運動を食後に行うことで食後の血糖値の上昇を抑えることができます。食後に運動を行うことで筋肉を使い、血液中の糖分を筋肉に取り込むことで血糖値の上昇を抑えます。高血糖が長く続くと血管に少しずつ障害が生じ、合併症の神経障害、網膜症、腎症の進行を早める要因となります。毎日少しずつでも運動を日常生活で取り入れ、血糖値のコントロールすることが重要です。
【看護師より】
糖尿病治療は①食事療法②食事療法③薬物療法の3本柱が基本です。今回は運動療法についてお話しました。運動は「いつでもどこでもひとりでもできること」「毎日少しでもコツコツと継続できること」がポイントです。歩くことが日常で上手に取り入れ易い運動の一つです。実際に正しい歩行時の姿勢についてデモンストレーションしました。学んでもらいました。また、足に支障があり歩行が難しい方でも座ってでもできる看護師が出演した簡単な運動のビデオを作成し、音楽に合わせながら参加者全員で楽しく運動しました。
【栄養士より】
今回は果物の仲間(食品交換表・表2)と牛乳の仲間(表4)についてお話しました。果物の仲間はビタミン、ミネラル、食物繊維が含まれており、牛乳の仲間はカルシウム源になります。1日のうちのどこで食べるようにしましょう。ところで皆さん、朝の連続小説ドラマをご覧になられてますでしょうか?今回の教室では主人公が登場してみかんを10個も食べてしまいました。「びっくりぽん!」ですね。そこで1日に食べる果物と牛乳の適正な量はどれくらいなのか【びっくりポンプ】を使って実習を行いました。グループに季節の果物や牛乳、ケーキの適正な量を予想してもらい、ポンプを押したり引いたりして皆さんに考えてもらいました。「いちごならこんなに食べてもいいの!?」や「ケーキはやっぱりカロリーが高いわね。」とびっくりされていました。季節のものはついつい食べ過ぎてしまうかもしれませんが、どの果物も1日の適正な量は80kcalです。また牛乳はカルシウムだけでなく炭水化物・たんぱく質・脂質と様々な栄養素が含まれるのでお茶やお水とは違いしっかりとカロリーがあります。牛乳は1日約180mlが目安です。 果物も牛乳も量を守っておいしくいただきましょう。