-
2016年5月糖尿病教室
【医師より】
糖尿病性網膜症について、眼の病気がなぜ起こるのか?眼の構造、網膜症の進展についてお話ししました。糖尿病性網膜症は糖尿病の三大合併症の一つで、長期にわたる高血糖による細小血管の動脈硬化によりおこります。初期の段階ではほとんどの患者様に自覚症状がなく、気づかないうちに徐々に進行します。網膜症の予防には血糖値のコントロールが大切です。眼底出血の様子、レーザー治療の方法についても触れました。網膜症の早期発見のために定期的に眼科受診をして眼底検査を受けられる事をお勧め致します。
【看護師より】
眼を大切にしましょう!ということで日常生活においては眼が見えているからこそ物事が色々と判断でき、情報も多く得られます。目が見えにくいと物の区別がつきにくかったり、行動範囲が制限されたりして日常生活に支障が生じてきます。今回は視力測定や『色取りカードゲーム』で楽しみながら見える事の大切さを学んで頂きました。糖尿病の方は網膜症を発症させない、見えているから大丈夫!ではなく定期的に眼科を受診して眼を大切にしていただきたいと思います。
【管理栄養士より】
栄養士からはこれから旬を迎える夏野菜についてお話しました。夏野菜含め野菜類は低カロリーで食物繊維を多く含むため糖尿病の強い味方です。食物繊維には食後の血糖値の上昇を抑えたり、余分なコレステロールを排出したり、腸内環境を整えるなどの働きがあります。この食物繊維の働きを動画にまとめ、キャラクターにも登場してもらい解説しました。そして今回はみなさんと一緒にゴーヤの苗を植えました。クリニックで育てて、成長過程も記録していこうと思います。「ゴーヤなんて地植えしないと育たないと思ってた!」という声もありましたが、プランターでも元気に育つとても優秀な野菜です。ゴーヤだけでなく家庭で気軽に栽培できる野菜は意外とたくさんあります。これをきっかけに、もっと野菜がみなさんにとって身近な存在になってくれればと思います。