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2017年8月糖尿病教室
【医師より】
合併症の大血管障害についてお話しました。大血管障害は心臓(心筋梗塞)・脳(脳血管障害)・足(閉塞性動脈硬化症)に障害が起きます。食後高血糖が大きく関与し、動脈硬化が進みます。また、高脂血症や高血圧があるとさらに大血管障害が起きるリスクは高くなります。糖尿病の方は健康な人に比べて脳血管障害や心臓病の危険性が3~4倍高く、発症時はすでに進行していることが多いと言われています。高血糖を予防し、血管を守るためにもバランスのとれた食事・運動を適度に行い高血糖の予防と血管を守ることが大切です。
【看護師より】
大血管障害は動脈硬化の進展によって起こります。今回動脈硬化の進んだ血管を解り易くイメージしてもらうために、動脈硬化が進み硬くなった血管と正常な柔らかい血管のモデルを作成し、実際に患者さんに触ってもらう実習をしました。また紙粘土と血管モデルを使って硬く狭くなった血管を患者さん自身で作成して貰いました。血管モデルを使用することで患者さんのイメージがつきやすく皆さん楽しみながら実習をされていました。実習後は大血管障害の心臓(心筋梗塞)・脳(脳血管障害)・足(閉塞性動脈硬化症)それぞれの症状と特徴をお話し、症状を知り早期発見・早期治療を行うことの重要性をお話ししました。
【栄養士より】
食事バランスは難しいと考えがちですが、今回は色に着目し、“食事バランス”の“オリンピック”、“バラリンピック2017”と題して5色の色(白、黄、黒、赤、緑)を取り入れたお食事についてお話しました。実習では食材を色分けし、各班で献立を考えて頂きました。どの班もテーマを持って献立を考えられ、普段料理をしない男性の班もアイデアを出し合い発表されました。ベテラン主婦の皆さんから大きな拍手!また、単色の寿司飯に5色の具材で盛り付けをし、彩りのよいバラ寿司が完成しました。バラ寿司は実物の食材を使うことで、よりおうちで取り入れやすい内容となりました。皆さんも、偏った色だけの食事ではなく、食卓に彩りのある食材を取り入れてバランスの良いお食事を目指しませんか?